ひろみバイクライフ

バイクに乗ってブンブン言わせます

2022.08.21-22_四国ツーリング【後編】〜松山・別子銅山〜

旅行中は1日があっという間に過ぎ去っていきます。ふと冷静になり、残り日数を指折り数える時ほど怖いものはありません。終わりに向き合うのが怖いので帰り道は次の旅のことを考えたりします。次の旅は前の旅の帰り道からすでに始まっているのです。

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2022.08.18-19_四国ツーリング【前編】〜しまなみ海道・四国カルスト〜

旅の記憶って楽しいこともさることながら、アクシデントやしんどかったこともそれ以上に覚えていたりしませんか。

私はまだ鮮明に覚えています。今年の2月に手足を凍りつかせながら四国山地を走り回り、雪にタイヤをハマらせ、リサーチ不足で四国カルストに行き損ねたことを。

hiromi-darklie.hatenablog.com

四国への執念と情熱が冷めないうちにリベンジランです。今回は尾道からしまなみ海道を通り、四国カルスト四万十川流域、足摺岬別子銅山を巡る旅です。

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2022.07.18_大原三千院

「今ここ」以外のどこか、未だ定まらぬものに心動かされることを若さと呼ぶのだと私は考えています。そしてその定まらぬものの輪郭が曖昧であればあるほど期待や恐怖や好奇心といった感情は苛烈になるものです。

このような意味においてバイクに乗っている時の自分はとても若いです。即ち目的地の輪郭が曖昧である、より具体的に言えば距離が遠ければ遠いほど楽しいという非常に単純な物差しでバイクに乗っています。若くて愚かです。

しかしこの先取り的な生き方は前方に注意を払いすぎるあまり今ここの現実に目を向けられないという弱さを持っています。前方不注意ならぬ前方過注意とでも呼べば良いのでしょうか。

つまり私は遠くに行くことを渇望するあまり京都市内をあまり走っていなかったのです。今回は京都市内、大原三千院に行ってきました。

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2022.06.09-11_笠岡市

他人に対し、努めて寛容であろうと意識して生きています。しかし目標はあくまで目標であり、やはり受け入れ難い観念というものが私の中にいくつか存在します。

そのうちの一つが「田舎には田舎のいいところがある」というようなマスカルチャーに対するある種の反論です。都会の波に乗ることができなかった負け犬の遠吠えだと思っています。

この考えを素直に受け入れられない理由は非常に簡単です。私が都会賛美の文句にあてられて田舎の地元を出たから。田舎の価値を認めることは、田舎を見下して上京した自分の信条に異議を唱えることになってしまう。

しかしもしかしたら本当に都会の軸では測れない良いものが田舎にはあるのかもしれない。都会の文化と比較してもそこに貴賤がないのだとしたら。そんな疑念が湧き上がってくる機会がないわけではありません。そしてこれらの疑念や多様な価値を素直に認められない自分の未熟さに時折焦りを感じています。

今回は岡山県笠岡市にて田舎に触れてきました。

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2022.05.15_海上自衛隊北吸係留所

期間限定という言葉にいつまで経っても心を踊らされます。

と、いつも通りブログの走りを一言書き、どう話を膨らませようかな、と回転椅子を一回り。この時期には珍しく戸外では雷鳴が響いています。気になって雨雲レーダーを見れば見事な線状降水帯。

この日のレーダーの綺麗さを伝えたかっただけで線状降水帯は今回の話には何も関係しません

ちょっと待ってくれ、話を戻そう。我々は果たして期間限定という響きにワクワクしているだろうか。本当に……?

「期間限定ということは短期間でも収益が見込めると企業が太鼓判を押したハイクオリティな商品なのだろう」という期待を無意識にもってしまっていないか?「期間限定商品にハズレはない」と思ってしまっていないか?

もしそうだとしたら、そこにあるのは未知なる期間限定商品を知りたいという知的好奇心ではなく、高品質を求め失敗を避けようとするただの消極的選択ではないだろうか。自分に利するか否かや、利益(もしくは損害)の大きさが完全に未知数な対象にもし直面したら、小心者の私はきっと「面白そう」とは言えないのではないかと思います。真の知的好奇心を持つことのいかに難しいことか。

ということで今回は1日限定で復活するという海上自衛隊北吸係留所の護衛艦見学の記事です。
期間限定、期待しちゃうよね。

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2022.05.08_赤れんが博物館(旧舞鶴鎮守府倉庫施設魚形水雷庫)

恋人との記念日を祝う文化というものが世にあります。

やれ1ヶ月だの3ヶ月だの100日だの、よくもまああんなに細かく区切っておめでたいこと……と、JK時代のひろみは浮かれポンチ同級生たちに心中痰を吐いてまわっていました。もう5年以上前のことです。

しかし大学入学後、人と人との関係性を維持することの難しさを実感し始め、この考えを改めるようになりました。心も物も関係性も、何事においても経年変化が世の常です。地元を発つ特急電車でこっそり泣いて別れを惜しんだ実家ですら、悲しいかな、今では積極的に帰る気が起きません。すなわち忘れることは簡単で覚えているのは難しい。

しかし何かきっかけさえあれば思い出すことくらいはできるんじゃないでしょうか。そのトリガーとして記念日をメモしておくことはむしろ褒められた行為ではないかと最近思うようになりました。私も恥ずかしがらずに記念日を公に晒したい、本当はちょっとだけ羨ましいと思わないでもなかったアレを今ここでやらせてほしい。

Happy 1st Anniversary♡Bunbun-1gou
5月8日はブンブン1号の納車記念日。いつもありがとう♡

記念日デートは旧海軍の魚雷庫見に行こうね。

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