ひろみバイクライフ

バイクに乗ってブンブン言わせます

2022.05.03_西山公園

花は生活に彩りを与えてくれます。

街路樹や野山の雑草、川辺の草むらなど日常のそこかしこに植物があり、花があり、彼らが発する季節の便りを無意識に受け取りながら私たちは生きています。

最近は道路脇のツツジがなんだか賑やかです。ツツジといえば街路樹の定番ですが、栽培難易度が低く、見栄えが良いことから多くの都市に植えられているようですね。実益の観点では自動車の排ガスに含まれるホルムアルデヒドの吸収率が高いことも選定理由に含まれています。

kuruma-news.jp

華美な色と圧倒的密度で存在感を主張するツツジは個人的好きなお花ランキング上位にランクインしています。そんな私にぴったりの催しがGW中に開催されるようです。

Let's go to さばえつつじまつり

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2022.03.29-30_高野山・高野龍神スカイライン・みたらい渓谷

春先の気温の変化を指して三寒四温とはよく言ったものですが、毎年京都の寒の戻りは厳しくてマフラーがいつまでたっても手放せません。

そんなお天道様のご機嫌とは裏腹に暦は着々と春に向かって歩を進めており、3月終わりの学生の街は新入生とその家族、スーツケースが地面を転がる音で溢れかえっています。新天地に心躍らせる若人を見てると眩しくて目を細めてしまいますね。4年前の見知らぬ街も今ではもうすっかり実家顔。私も4月からまた1年生なので瞳の輝きを取り戻したく思います。一旦京都から離れて新鮮な気持ちになりたい。

そうだ、高野山に行ってすべての雑念を払おう。

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2022.03.12_針テラス

先ばかりを見据えて現在の大事なものを見落とす人間にはなりたくない。だから私は行き先を決めず、今を自由に生きたいのだ。

自由と無責任を履き違えた愚かなその人は高校のころからそんな頓珍漢なことばかり言っては家族を困らせていた。大学受験に失敗し浪人しても懲りず、大学生活4年間という歳月をかけてもその腐りきった性根を叩き直すことはできず、そうして彼女は今も無責任な人生を行き先も決めずフラフラと千鳥足で進んでいる。

お気づきかと思われますが私の話です。

3月12日、この日にバイクに乗る。そこまで決めているのに行き先だけがなかなか決まらない。朝起きてシャワーを浴びながら「奈良とか……いいかもなあ……」と天啓を得るも奈良がこれまたなかなか広い。そして奈良のことを何一つ知らない。こうなったら王道も王道、ライダーの聖地・針テラスに向かおう、と決めた時にはすでに朝の10時。

実生活でも人生においても、こんなやり方でしか行き先を決められないことに頭を抱えていると、バイク越しに感じる風が暖かくてそういえばもう3月なのだなあ、と少し切ない気分になりました。春の精神の不安定さと言ったら。

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2022.02.26-27_中国地方ツーリング

ネカフェ泊の日々、体力面では全く問題ないのですがベッドに寝転がりたい欲求が日に日に膨れ上がり、岡山と鳥取ではついに格安ビジホに泊まりました。みんなビジホ馬鹿にしてるだろ……、あれめっちゃすごいんだぞ、ネカフェの10倍快適。

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2022.02.20-22_四国ツーリング〜海編〜

一単位落ちて天下の春を知る

成績表の発表を見て大学生は春休みの到来を実感する、という意味の故事成語です。
長い春休みがやってきました。己の足で見知らぬ土地を踏み、見聞を広めるという大学生の本分を果たさねば。

前々から四国に渡ってバイクを走らせたいと考えていましたが、ようやくその時がやってまいりました。

1週間ほどかけてぐるっと四国を周り、橋で中国地方へと渡ってホームタウン京都に戻る計画です。毎日長々とツーリング報告を書いていると途中で力尽きてしまうので、数日ごとにまとめて記事を書こうと思います。

今回は海編。京都を出発し、大阪・兵庫〜香川〜徳島〜高知までの旅路です。一連の移動はほぼ海岸沿いでした。真っ青な海と空の間を駆け抜ける赤い彗星ブンブン1号をお送りします。

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2022.02.11_周山街道

流れる季節の真ん中でふと日の長さを感じる気候になってまいりました。無事に卒業論文を提出し、あとは旅立ちの日を待つばかりの穏やかな2月を過ごしています。春という季節は賑やかで寂しくて1年の中で一番苦手です。

そんな折、故郷の母から手紙が届きました。

卒業論文お疲れ様です。元気にしてますか。たまにはこちらに顔を出してください。あと、バイクにだけは乗らんといてくださいよ。怪我をしないか、心配で心配でたまりません。少しばかりですがお金も添えています。卒業祝いに好きなもの食べてください。 かしこ」

前回帰省したときに見た母の姿がまぶたの裏に浮かびます。元々細かったのにさらに痩せこけた母。年のせいで体にガタがきて少しずつ働けなくなりつつある母。家計が苦しいだろうに、娘のためとどうにかこの一枚のお札を捻出したのでしょう。母の愛に涙しつつ、手紙をたたみ、お金を財布に放り込んで地図をひろげます。

やったね、この金でバイク乗って遊べるぜ。私、冬の周山街道を走りたいわ。

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