ひろみバイクライフ

バイクに乗ってブンブン言わせます

2024.04.11-14_中国四国ツーリング・リターンズ~その1・四国編~

物心ついてはじめて遺体を見た時の感想は「顔色悪いな」だったのですが、それ以上の悲しみも恐怖も覚えず、今日まで死の概念がいまだピンと来ていなかったりします。私はできる限り長生きして世界を見つくして食べつくして知りつくしたい強欲人間ですのでまだまだ人生の終わりについて思いをはせる余裕がありません。

今回は親族の法事で愛媛に行くついでに、未踏の地・山口までバイクを走らせました。せめて日本くらいは全部回って「知りつくした」と言い切りたいですね。

記事は前編です。

2024.04.11【京都-徳島】

スケジュール

出発 14:08
到着 19:34

総移動距離 204.7km

走行ルート

日記

本州四国連絡橋 神戸・鳴門ルート

この日は昼過ぎまで研究室にいたため、高速道路を使って一気に移動していきます。特に観光地・景勝地には立ち寄っていませんが、移動の目玉はやはり明石海峡大橋大鳴門橋です。これで本州四国連絡橋3ルート(しまなみ、瀬戸大橋、淡路島)をすべてバイクで走破したことになります。

本州四国連絡橋が全線開通したのは1999年で意外と最近です。戦後瀬戸内で旅客船による大規模な沈没事故が頻発し、合計1000名近く犠牲者が出たため陸路の構想が推し進められるようになったそう。四国在住民からしたら切実な悲願だったのでしょうね。

今回通った淡路島ルートはバイク乗りぶっ殺しゾーンで有名です。特に大鳴門橋に入る前は強風・転倒注意の看板が200mおきに出てきて必要以上に不安をあおります。この日は比較的穏やかでしたがそれでも横風が怖かったです。海を眺める余裕もなく、しかし横目に見えた海が白かったのできっと眼下には凄まじい渦潮が広がっていたのでしょう。橋の怖さは何度渡っても慣れませんね。

②キョーエイ

金欠なのでご無沙汰の快活泊、夜ご飯は地元スーパーのお惣菜です。偶然徒歩圏内にあったキョーエイは徳島にしかない(正確には香川に1店舗だけある)ローカルスーパー。徳島県内の店舗数は瀬戸内の王者・マルナカといい勝負で、徳島県民に愛されているようです。

24時まで営業で大助かり(店舗による)

お総菜コーナーでとりあえず徳島産の食材を使った料理をかき集めました。

貧乏徳島満喫セット(鳴門金時芋の天ぷら、うず潮はまちの刺身、阿波自然鶏の唐揚げ、すだちハイボール)

いつも通り馬鹿舌で全部最高なのですが心なしか徳島名産パワーで数割増しおいしく感じる。こういうのが実は幸せだったりするんですよねえ。あとは快活のPCでアイカツの映画を観、感動して泣いたらフィニッシュです。25歳、まだネカフェ泊いけます。

2024.04.12【徳島-内子町

スケジュール

出発 09:46
到着 18:46

総移動距離 225.6km

走行ルート

日記

法事day1なのでログのみ。愛媛県内子町まで行きました。

2024.04.13【内子町-宇多津町】

スケジュール

出発 13:36
到着 17:32

総移動距離 184km

走行ルート

日記

法事day2。法事後、瀬戸大橋の足元・宇多津町まで移動。グッドSAとおいしい讃岐うどんのお店がありました。

石鎚山SA(石鎚山ハイウェイオアシス)

その名の通り石鎚山のふもとにある高速道路サービスエリア。道の駅も兼ねており、一般道からのアクセスも可能です。フェイントとして普通のSAが手前にあり、奥に進むともう一つ敷地が現れる仕様。ドッグランや温泉施設なども併設されていて、娯楽要素が充実しています。

少し標高が高い場所に位置するため、4月後半に差し掛かりそうな時期にもかかわらず桜が満開でした。

奥には西条の街並みと港も見える

手軽に四国の街を見渡せるグッドビュースポットです。

②おか泉

「香川 うどん おすすめ」で検索するとたいていひっかかる有名店です。到着時も5、6組の待ちがありましたが、うどんなので回転が速く、15分ほどで入店できました。

ここの名物はひや天おろし。

1100円

大きなえび天とコシのある麺でおなか一杯になれます。これぞ讃岐という弾力のあるうどんでおいしかったです。

2024.04.14【宇多津町-広島市

スケジュール

出発 08:26
到着 19:47

総移動距離 228.5km

走行ルート

日記

①与島PA(瀬戸大橋)

再三言いますが私は高いところが苦手です。海上の橋も例外ではなく、毎度渡りはするものの、気絶しないように歯を食いしばるのに必死でSAや展望公園に立ち寄る余裕がありません。しかし今回は3度目の瀬戸大橋ということで、勇気を出して橋の途中にある与島PAに立ち寄ることにしました。

私の勇気を万物がたたえている

開放感あふれる青い空と海、かっこいい瀬戸大橋、すべてが輝いて見えます(いい天気)。与島PAは瀬戸内を望む壮大なパノラマ展望台があることで有名です。

展望台入り口付近では四国萌隊がお出迎え。かわいいのでもっと流行ってほしい。

誰も見向きもしてなかったけれど私だけは君たちの良さを理解してるよ

展望台からの景色。あれが四国、本島、牛島(「君の知らない瀬戸内海」)。

PAの個人的おすすめは瀬戸大橋を支える実寸ケーブル模型です。

約280トンを支える力持ちケーブル

直径1mのこのケーブルは29718本のワイヤーを束ねたものです。127本のワイヤーをひとまとめにしたもの(着色された1つ1つの六角形)が234本集まっています。ケーブルの中は腐らないように乾燥した空気が流れているらしいです。使用したワイヤーはすべてつなげると約9万8700kmにもなります。地球2周半。スケールが大きすぎますね。

といった具合の解説がケーブルの横にわかりやすく書いてあっておもしろかったです。

この日はほぼ無風だったこともあって、今までで一番渡橋を楽しめました。本州四国連絡橋3ルートの中では瀬戸大橋が一番開放感があり、瀬戸内らしい穏やかな海模様で、島々もよく見えるのでおすすめです。

四国編はここまで。橋を渡って以降の日記は中編へ続きます。