ひろみバイクライフ

バイクに乗ってブンブン言わせます

2022.08.20_四国ツーリング【中編】〜四万十川・足摺岬・宇和島〜

高知南西部・四万十川流域はあらゆる交通アクセスが不便でなかなか行きづらい場所ですよね。そんな四万十川流域をブンブンしてきた四国旅3日目です。

2022.08.20【四万十-宇和島

スケジュール

出発 09:18
到着 18:30ごろ

総移動距離 226.7km

走行ルート

日記

四万十川流域

日本三大清流の一つです。昔は法律上「渡川」が四万十川の正式名称でしたが、1994年に「四万十川」に変更されました。意外と最近ですね。

川幅が広く、ゆったりとした印象を受けますが、降雨時には牙を剝く暴れ川でもあるようです。

そうは見えんけどキレたらやべーやつ

こうした川の特徴から四万十川流域に数多くみられるのが沈下橋という橋です。
河川の氾濫時、橋が水面下に潜り込むことを想定して作られており、木の枝などが引っかからないよう欄干がありません。また、建設費用が抑えられることから主に山間部や過疎地域の交通量が少ない地域に設けられました。豪雨の多い西日本を中心に多く分布しているそうです。

欄干のない一車線の橋ということで度胸試しに渡ってみましたが、幅員がまあまあ広く、安心して通れました。橋の高さが低いため運転しながら川の様子も詳細に見えます。

ゴミが見えてしまったとは言えない

今回渡った勝間沈下橋付近では川遊びに来ている方もちらほらと見かけました。蒸し暑い夏の終わりにはぴったりですね。

さて、四万十川は天然のうなぎが有名です。昼食は四万十川の堤防沿いにある四万十屋というお店で天然うなぎを食べました。

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せっかくなので天然のうな重と養殖のうなぎ丼を頼んで食べ比べてみることに。

(1枚目)天然(2枚目)養殖withあおさの天ぷら

ちなみに天然のうな重は5600円します。箸をつけるのをやや躊躇するお値段。
味音痴の私でも違いが明確に分かるほどに天然と養殖、両者はっきりと異なる性質を持っていました。特に口に入れた時の舌触りが全く違うような気がします。養殖の方がやや油っぽくて歯応えがありますが、天然はお上品で繊細な感じ。どちらがおいしいかは好みの問題かと思います。個人的には天然の方が好きでした。

足摺岬

四国最南端の岬です。

いい天気!(猛暑による死)

うなぎで蓄えたパワーがすべて汗になって全身の穴という穴から流れ出ていきます。今更ですけど真夏にバイクなんて乗るもんじゃないですよ。

猫もぐったりする暑さ

展望台からの景色はこんな感じ。遮るものが何一つない、雄大な太平洋です。

(1枚目)左手に見える天狗の鼻(2枚目)右手にある足摺岬

灯台に向かう道の途中には弘法大師が爪で念仏を彫った岩があります。爪で……?

肝心の岩を写し忘れたけどまあ文字が薄い。爪なので仕方がない。

弘法大師超人エピソードシリーズだ。岩を爪で引っ掻くって想像するとちょっと顔しかめちゃいますね。
超人シリーズその1・中国から奈良まで三鈷杵をぶん投げた豪腕弘法大師のエピソードは高野山で見ました。

hiromi-darklie.hatenablog.com

展望台から歩いて5分ほどのところにある日本最大級の灯台は青空に映えて迫力がありました。

the・夏
③竜串海岸

足摺岬からバイクで30分ほど走ったところにある海中公園です。巷では地質の博物館とも呼ばれている奇勝海岸。ごちゃごちゃ説明する前にまずは写真を。

大地の力を感じる

地層は剥き出し、波や風の侵食跡が力強く刻まれており、自然の力を見て触れて感じ取ることができます。

【↓以下集合体恐怖症注意】

蜂の巣状の風化。タフォニというらしい。

この穴ぼこたちは塩類風化によって形成されたと推測されています。塩類風化とは、岩盤から水分が蒸発し、残りの乾燥した塩類結晶が成長すると岩石を壊して穴が生じる物理的風化のことです。海水が岩石に多く含まれているせいで塩類風化がこんなにも進んでいる、ということでしょうか……?「蜂の巣状になる理由はよくわかっていない」と地学雑誌には書かれていました。(出典:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography/126/4/126_126.Cover04_01/_article/-char/ja)

他にも面白い地形がたくさん。

竹のように節が入った長い岩

この岩場は遊歩道として歩き回ることができるのですが軽いアスレチックのようでなかなか楽しかったです。あまり知名度はありませんが足摺岬に行った際にはついでに是非。

宇和島割烹 田中

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宇和島駅の目の前にある商店街・きさいやロードを一歩抜けたところにある小さな居酒屋です。きさいやは「きてくださいな」という意味の愛媛県南予地方の方言。夜の商店街の静けさが2月に行った鳥取市街地を彷彿とさせました。どちらのこともディスってないよ。

お店の中は少し薄暗く、最小限の電灯がカウンター席を照らしています。当たり引いたわ。

鯛のあら煮と鯛めし。とてもおいしい。お店はミシュランガイドに載っていた。

お酒がすすむにつれて何十年も通う地元の常連さんやオーナー夫妻との会話が弾みだします。

アットホームなお店の中でただ1匹クールな猫のミユちゃん

途中、奥さんが二階から三味線を持ってきて、宇和島さんさという民謡を披露してくださいました(歌・大将、演奏・奥さん)。奥さんは三味線の先生だそう。

お店にいる間、「お腹いっぱいなったか?」「まだ飲むか?」と大将は貧乏学生の空腹具合をしきりに気にかけてくださり、思う存分飲み食いさせてくれました。おかげ様で胃腸と肝臓を壊されかけました。善意って時に人を殺すんだよね。翌朝バイクに乗るのが危うくなるほどのレッドゾーンに突入しましたがなんとか蘇生。

ご飯もお酒も美味しくて温かみのある良いお店だったので内臓の調子を万全に整えて全力で突入するととても楽しいと思います。

まとめ

なかなか密度が濃かった3日目。個人的にはフラッと立ち寄った竜串海岸が印象深かったです。時間さえあればいくらでも探索できそうな天然の博物館でした。

四国ツーリングまだまだあります。後編に続く。