ひろみバイクライフ

バイクに乗ってブンブン言わせます

2022.08.21-22_四国ツーリング【後編】〜松山・別子銅山〜

旅行中は1日があっという間に過ぎ去っていきます。ふと冷静になり、残り日数を指折り数える時ほど怖いものはありません。終わりに向き合うのが怖いので帰り道は次の旅のことを考えたりします。次の旅は前の旅の帰り道からすでに始まっているのです。

2022.08.21【宇和島-松山】

スケジュール

出発 10:05
到着 17:25

総移動距離 107.1km

走行ルート

日記

宇和島城

現存12天守(江戸時代以前から変わらず残っている天守)のうちの一つです。かなりハードな石段を登った先にあります。

こぢんまりとした印象

時間がないので内部見学はスキップ。半二日酔い状態での階段往復で致死量のいい汗をかきました。

ちなみにこの宇和島城は、1615年に伊達政宗と側室である新造の長男・伊達秀宗が入城しました。その際仙台の文化が宇和島に導入されたのだとか。宇和島名物じゃこ天は秀宗が仙台かまぼこの職人を宇和島まで同行させ、技術を伝えたことに端を発するそうです。両都市は現在姉妹都市として交流を行なっています。

道後温泉

半年ぶりの道後温泉街です。
今回温泉には入りませんでしたが、街並みをゆったりと見て回りました。

駅前にいたお猫様。尻尾がたぬきみたいでcute。

何か心惹かれるものはないかと徘徊していると人力車の客引きと目が合いました。乗り心地がどんなものか実は前々から気になっていたので一番短い15分コースで雰囲気を体験してみることに。

人力車から見た駅前の景色。お兄さんありがとう

コースは駅前商店街のど真ん中を走ってくれるのですが、これが人目を集めてかなり恥ずかしいです。人を車上から見下すのも最初は快感ですが、普段地面に這いつくばって生きているので視線の高さに慣れなくて途中から居心地が悪くなってきます。私の性には合わないらしい。
引っ張ってくれるお兄さんはと言えば玉のような汗を額に浮かべながらも慣れた動作で車を牽引してくれます。揺れなどは特になく、乗っている間運転(?)に関しては全く不安になりませんでした。
車上でみっともなくもじもじしているうちに道後温泉街中心部一周が終了。地面に降り立った瞬間、目線の低さに安心してしまいました。私の人生のモットーは「地に足をつける」なので。

さて、まだ時間もあるためもう少し中心部およびその周辺を歩き回ってみることにします。個人的に面白いなと思ったものを簡単に紹介。

知る人ぞ知る道後ヘルスビル

謎重役室(ビル)

俗すぎるバンクシー

他にもオンセナート(Onsen Art)と呼ばれるプロジェクトによる作品が各所に潜んでいたり(上のバンクシーは多分別物)とかなり賑やかな印象を受けました。温泉以外にも強みを作ろうと活性化を図る努力が垣間見えて楽しかったです。

2022.08.22【松山-笠岡】

スケジュール

出発 10:25
到着 20:54

総移動距離 257.3km

走行ルート

日記

別子銅山

カルストに続き冬のリベンジその2。タイヤを雪にはまらせた恐怖をまだ鮮明に思い出すことができます。

hiromi-darklie.hatenablog.com

別子ラインを走る前に麓にある道の駅・マイントピア別子に立ち寄りました。ここでは銅山の当時の様子に関する展示が行われている他、鉱山観光列車に乗ってかつての採鉱所に行くこともできます。列車で5分のところにある端出場坑道がこちら。

観光坑道入口

坑道内は暗い、涼しい(寒い)、人気はほとんどない、とSAN値下がりまくりです。

夏とは思えないほど涼しい

坑道内は採鉱当時のジオラマや再現人形で鉱山について楽しく学べます。詳細はHPを見てください。

besshi.com

観光坑道が楽しくて思った以上に長居してしまいました。

バイクに戻って別子ラインを走ります。ちなみに前回行きたがっていた自称東洋のマチュピチュ・東平は落石のため通行止めでした。これだけがちょっと心残りです。

東平への入口をスルーし、カーブの続く山道に入ります。ライダーの皆さんがギリギリ(アウト)を攻めるタイヤ痕が残っている中を法定速度遵守で走って行きます。山道やスカイラインに行くと毎度怖すぎて「もう帰りたい」とぼやいているのですがその頃にはもう引き返せないところまで来ていて結局前に進むしかない、みたいなパターンが常です。人生と似ていますね。

別子ラインは基本的に映えない山道をひたすらウネウネと走っていくだけです。湖や集落やダムを通り抜け、四国中央市の側に出ると、展望台から瀬戸内全体を一望することができます。

臨海部の工業地帯がかっこいい。夜景も綺麗らしい。

怖いくらい人気がなく車通りが少なかったので自分のペースで走れて良い道でした。鉱山跡は学習施設も道路も楽しいので今度は別の場所にも行きたいです。

②祝・走行距離10000km達成

最終日、日も暮れかけの19時前、瀬戸大橋を渡る間際に走行距離10000kmを達成しました。バイクに乗る時は毎回「今日大怪我するかもしれない、死ぬかもしれない」と思いながらまたがっているのですが、そんな中1万キロを無事故で走り抜けたのはなかなか感慨深いというか、とにかく良かったという思いが強いです。

購入時の走行距離表示が8800km、18800km達成

わがままや心配事も多い子ですがなんだかんだでしっかり走ってくれるブンブン1号に感謝。愛着が湧きすぎたので壊れない限り乗り続けます。20000kmまでもってくれよ。

総括

総走行距離 920.3km

今回も大きなトラブルなく旅行が終わって良かったです。実は2日目、尾道からしまなみ海道に渡る前にガソスタで初立ちゴケかましましたが、バイクも体も無傷だったのでノーカウント。

個人的に四万十川上流沿いの道が快走路でとても楽しくて走りやすかったです。車やバイクを持っている人はぜひ。満足度の高い良いロングツーリングでした。