花は生活に彩りを与えてくれます。
街路樹や野山の雑草、川辺の草むらなど日常のそこかしこに植物があり、花があり、彼らが発する季節の便りを無意識に受け取りながら私たちは生きています。
最近は道路脇のツツジがなんだか賑やかです。ツツジといえば街路樹の定番ですが、栽培難易度が低く、見栄えが良いことから多くの都市に植えられているようですね。実益の観点では自動車の排ガスに含まれるホルムアルデヒドの吸収率が高いことも選定理由に含まれています。
華美な色と圧倒的密度で存在感を主張するツツジは個人的好きなお花ランキング上位にランクインしています。そんな私にぴったりの催しがGW中に開催されるようです。
Let's go to さばえつつじまつり
スケジュール
2022年5月3日(火)
出発 09:28
到着 21:30
ルート
〈目的地〉
西山公園
〈走行ルート〉
日記
⓪渋滞
出発後10分で悟りました。GWは運転を避けるべき。延々と続く渋滞が行く手を阻み、やる気をへし折ってきます。普段は宗教上の理由ですり抜けしないのですがこの日ばかりは改宗しました。豚カツ食うイスラム教徒ってこんな気持ちなんだ。クセになっちゃいけねえ。これを踏まえて翌日、すり抜けを行った者には厳罰という法がシャリアに追記されました。
①西山公園
予定より1.5時間ほど遅れて14時ごろ到着。公園は階段を上った先の高台にあります。
公園内のスピーカーから流れるファンモンソング、GWお出かけ情報を流す地元局のラジオ、広々とした芝生の広場には所々にレジャーシートが敷かれ、親子がキャッチボールをして遊んでいます。コロナで失われたかと思われた一般家庭の休日がそこにはありました。
そして一番見たかったパノラマのツツジ畑。
公園内のツツジはヒラドツツジとクルメツツジがほとんどでした。ヒラドツツジは京都市内の街路樹と同じ品種です。公園内のツツジの背丈は私の肩くらいまであったので、いつも見ている街路樹たちはもっと大きくなるポテンシャルを秘めているみたいです。
ネットの海を漂っていると京都市内の街路樹に関する資料を市HPから発見しました。街路樹の歴史と整備方法についてざっくりとまとめられています。
https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/cmsfiles/contents/0000196/196231/29kyotocitygairojyu.pdf
その中に
平成21年(2009)以前の紅葉街路樹の剪定は,落ち葉清掃の負担軽減のため,紅葉前に全ての葉を落とす剪定を行っていました。(p. 7)
という記述がありました。衝撃的です。観光地なのに結構風情のないことやってたんですね。個人的にはその後の二段階剪定ビフォーアフター写真が好き。業者さんの技が光ってます。
話を西山公園に戻しましょう。西山公園はその名の通り小高い山になっており、頂上までのきつい坂道を上りきると鯖江市内を一望できます。
このお地蔵様は地元市民(素人)たちの手作りで、宗教的な意味は一切なく、それゆえ一体一体自由で個性豊かです。今回は見落としちゃったけどドラえもんもいるらしい。大丈夫なんか。
さらに西山公園には入園無料の動物園が併設されています。園内にはテナガザルやクジャクの姿が。中でも1番のウリはレッサーパンダです。キュートな姿を間近で見れます。
レッサーパンダは漢字表記で小熊猫。実際見てみると字の通り熊と猫が見事に足し合わされた印象を受けます。
同じ場所を何度も行き来したり、同じ行動を周期的に繰り返す子が多かったのですが、彼らは元々アホなのか、はたまた野生の牙を抜き取られたがゆえの退化なのか。
綺麗なお花畑があって、体力増進にちょうどいい坂道があって、可愛い動物がたくさんいる無料の動物園がある。西山公園は鯖江市街地のど真ん中にありながらとても充実した場所でした。鯖江市民の健全な魂はここから作られるんだなあ。
②帰路
帰り道、湖西道路に休憩スポットが少なすぎるせいで気づけば2時間弱連続で運転していました。だんだん手足の感覚がなくなり車体と身体との境界線が分からなくなっていきます。これが境地・人車一体の極み。テニプリで見た。手はハンドルの一部であり、脚はタンクとペダルの一部である。いや、逆かもしれない。ハンドルが腕の一部、タンクとペダルが脚の一部であるかのような感覚。そしてすべての景色が止まって見える(渋滞)。
どう考えても疲労なので予定を変更して来来亭で夕飯を食べて回復しました。ラーメンのおかげで無事帰宅。
総括
総移動距離 303.9km
何度でも言いますがGWの運転は疲れますね。バイクは運転そのものを楽しむ側面が強いので楽しく走れる道を選ぶことがいかに大切かを改めて実感しました。
最後にどうでもいいことを一つ。この記事を書いているうちにツツジのアクセントがだんだんわからなくなってきました。皆さんはツ↑ツジですか、ツ↓ツジですか。