ひろみバイクライフ

バイクに乗ってブンブン言わせます

初心者洗礼京都-新潟耐久ツーリング④

前回のバイクライフ

1日目(9/4):移動(京都市糸魚川市
2日目(9/5):清津峡周辺ツーリング
3日目(9/6):糸魚川観光
4日目(9/7):移動(糸魚川市敦賀市←今回の記事①
5日目(9/8):移動(敦賀市京都市←今回の記事②

新潟の旅四日目

帰路は行き道とほぼ同経路なので印象的な部分だけを取り上げたダイジェストバージョンで進行します。3日目の夜に話し合った結果、4日目の宿泊地は敦賀市に決定しました。

スケジュール

2021年9月7日(火)
出発 8:18
到着 21:00ごろ

ルート

目的地:北国グランドホテル

goo.gl

国道8号福井県道153号〜国道305号国道8号〜到着(北国グランドホテル)

日記

カブる

カブる:プラグから火花が飛ばなくなってしまうこと。濡れたマッチで火を点けようとしても点かないのと同じで、プラグの火花が飛ぶ部分が濡れてしまいエンジンに点火できず、バイクが不動状態に陥ることをいう。濡れる原因は主にガソリン。燃やしきれなかったものがプラグにかかるためとされている。
(出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/yamaha-motor-life/2013/03/post-486.html

新潟出発(9/8)の朝のことです。
一度エンジンをかけて車体をわずかに動かした後、(理由は忘れましたが)エンジンを一旦切り、スタートのため再度かけようとすると、セルは回るのにエンジンがかからないトラブルが発生しました。キルスイッチ、ガソリン残量、チョークレバーなどを確認するもすべて正常です。バイクに関して素人すぎるため、これ以上は原因が思い当たりません。
偶然にもバイク屋さんがバイクで5分のところにあったので友人のバイクを借りて助けを呼びに駆け込みました。店主さんに事情を説明すると、今やってる作業を終えたら現場に駆けつける、ということで大人しく待機することに。

今までは街に点在する小さなバイク屋さんの存在意義を理解していませんでしたが、バイクに乗るようになって以降、そのありがたさを身に染みて感じるようになりました。年季を感じるガレージで丁寧かつ確かな仕事をし、華やかとはいえないながらも力強く暮らすバイク屋の生き様に感服。そういう質実剛健な人間になることが目標です。

さて45分後、店主さんとトラックで現場に戻り、「こんな感じでエンジンつかなくて……」とエンジンボタンを押すと、ドゥルルン、と元気な鳴き声が。

かかるやんけ!

そこでようやくブンブン1号がカブったのだと理解できました。

カブった時の対処法は二つ。

①プラグを清掃する
②プラグのガソリンが乾くまで待つ(所要時間30分〜1時間)

今回は待機中にガソリンが乾いたから元に戻った、ということです。カブったかな、と思ったら慌てず騒がず放置が一番。何度もエンジンをかけようとすると余計にプラグがガソリンで濡れて乾きづらくなってしまうようです。勉強になりました。

また、エンジンスタート直後は濃い目の混合気が送られるため、しっかり燃焼させないまますぐにエンジンを止めてしまうと、燃えきれなかったガソリンがプラグに残りカブる原因になってしまうそう。
(出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/4b2243fe26e55798978ac956f48a35ea8185b912

今回はまさに、

一度エンジンをかけて車体をわずかに動かした後、(理由は忘れましたが)エンジンを一旦切り……

と書いた部分が原因のようです。原因が判明してスッキリしました。

無知ゆえトラックまで出動させるような大事にしてしまったにもかかわらず、店主さんは「大したことなくてよかった」と快く対応してくださいました。ガレージで待つ間も店主さんや居合わせたお客さん、店先で作業をしている工事関係者の方がフレンドリーに話しかけてくださって、これぞ旅の一期一会という感じ。心が温まりました。

なんやかんやで良い話にまとまってしまった。

エビバーガー

行きしなに射水市の道の駅で発見した白エビバーガー。約束通り立ち寄って小腹を満たしました。

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白エビのかき揚げ、キャベツ、タルタルソースが挟まってます。かき揚げがサクサク、白エビの香りが控えめにふんわり漂ってきました。これは美味。立ち寄って良かったです。

すし食いねぇ!

お昼ご飯に立ち寄った、金沢・富山に展開する回転寿司屋さんです。回転寿司ですが質が高く、物によってはかなりのお値段がします。
氷見港・金沢港直送のネタもあり、新鮮なお魚が楽しめます。

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あら汁とサーモンあぶり

一番印象深かったのは人生ではじめて食べたのどぐろです。見た目は白身魚のようで淡白な味を想像して口に入れたのですが、脂がすごい。口の中でねっとり溶けます。はじめての感覚でとにかく衝撃的でした。

4日目はざっとこんな感じです。
敦賀の風情ある少し古びた温泉宿でゆっくり身体を休めました。

新潟の旅五日目

スケジュール

2021年9月8日(水)
出発 8:47
到着 12:08

ルート

目的地:自宅

国道161号〜京都府道30号(山中越え)〜帰宅

右ミラー・前ブレーキレバー破壊

事件は旅の最後に起こりました。

時は遡って4日目、宿泊地敦賀は強風吹き荒れる悪天候でした。さらに予約した温泉宿は小高い山の上にあり、吹き下ろしの風がかなり厳しい。これが日本海側。
駐車場にバイクを置いた際、友人が横でぼそっと「倒れないかな……」と呟きます。そんなまさか。「でもバイクって180kgくらいあるで」「まあ踏ん張るよな」ここが運命のルート分岐点でした。

翌朝、宿から出てみるとそこには大自然の力に抗えず呆気なくなぎ倒されたブンブン1号の姿が。友人のVTRとCB250Rはそれを横目に力強く立っています。そんなことってある?
被害状況を確認すると、右ミラーが粉々に砕け散り、ブレーキレバーがお洒落に湾曲していました。それとエンジン周りから謎の緑汁が少し垂れてます。

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破損してしまった右ミラー

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ティーカップの取手を思わせる素敵なブレーキレバー

しかしここからは不幸中の幸い。
エンジンをかけるとちゃんと動くではありませんか。レバーが変形したとはいえ、ブレーキの機能自体はダメージを受けていなかったようで問題なく作動しました。そのまま街のバイク屋さんに駆け込んで走れそうか点検をしてもらいます。まさか2日連続でバイク屋にお世話になるとは思ってもみませんでした。本当に頭が上がりません。一応京都までなら帰れるとお墨付きをいただいたため、恐る恐るそのまま帰ることに。謎緑汁は冷却水で多少の漏れは問題ないそう。
ちなみにバイク屋さん曰く「敦賀は常にこんな険しい気候ではなく、偶然この日だけ風が強かった」とのこと。運と停車位置が悪かったみたいです。

その後は雨に降られ体温を奪われ己の無力さに震えながらも、無事京都まで戻ることができました。多少のトラブルがあったとはいえ、最悪のケースは回避し続け、大雑把に見れば無事に初長距離ツーリング完遂です。

旅の総括

新潟初上陸でしたが、海も山もあって走りごたえのある良い場所でした。
雄大な自然に心打たれ、地元の美味も堪能し、思い描いた通りのいいバイク旅だったな、と思います(多少の過酷なスケジュール等も含め)。何よりはじめての長距離ツーリングで怪我一つなく帰れたのは本当に安心しました。ブンブン1号の怪我は許容範囲ということでお願いします。

転倒や不調が度々起こり、その度に同行者に手伝ってもらったのでそういった点に関しては1人でちゃんと解決できるよう、そもそもトラブルが起こらないように経験を積んで学習していきたいです。

いつかたくましくなって1人でずっと遠くまで走ってみたいな。

おまけ

帰京後レッドバロンへ直行してミラーとブレーキレバーを付け替えてもらいました。しめて6000円弱。ミラーは以前(黒)とは異なりピカピカのシルバー。これはこれでかっこいいです。